まだ春なのに・・・~真夏日~

  5月1日関東地方に乾いた暑い風が吹き、多くの地点で真夏日となり、小田原では日最高気温が29.7℃で僅かだが5月の観測記録を更新した。これは太平洋高気圧から南西寄りの風が北日本から南方に延びる前線に向かって吹き込んだためで、内陸地方中心に30℃を超えた。主な観測地点の結果は以下の通り。

真夏日(2006.5.1)の日最高気温起時の状況
地点日最高気温起時平均風向風速湿度
静岡
横浜
東京
千葉
熊谷
甲府
32.0℃
27.1℃
29.4℃
25.5℃
31.4℃
33.4℃
13:15
13:02
13:33
14:00
15:32
13:41
SW  6m/s
SW 10m/s
S   4m/s
SW 11m/s
SSW 2m/s
SW  6m/s
22%
42%
34%
54%
27%
21%
各要素とも気象官署の観測値・風向風速は正時10分間値

 上記の他、東京都、埼玉県下の内陸方面のほとんどの地点で30℃を超えた。この結果から東京(大手町)、横浜、千葉等の東京湾沿岸では内陸地点と比べてやや気温が低く、内陸ほど高い傾向がみてとれる。これはこの時期東京湾の海水面温度がまだ低く、南寄りの風の場合ここを渡ってくるためこの冷却効果が現れているとみることができる。沿岸部に近い東京、横浜、千葉でこの影響があり、特に千葉でより顕著に現れている。ここでは昇温や湿度低下に関係するフェーンヒートアイランド等の現象があり、沿岸部と内陸部の気温差がそのままこの効果による冷却量とはならないが、もしこの効果がなければ東京湾岸でも静岡あるいは小田原地点並の気温にはなったものと考えられる。まさに東京湾は砂漠のオアシス的な存在とみることができる。