日の入が最も遅い?~夏至~

 6月21日は夏至にあたり、昼間が最も長いというが、あまり実感がない。それは丁度この時期関東地方は梅雨の真只中でお日様とあまり縁がないからだと思う。しかも日の出が最も早いのは夏至より一週間ほど前のこと、日の入が最も遅いのは夏至が過ぎた6月下旬頃でその間隔2週間ほどになり、そのほぼ中間に位置しているのが夏至だ。その間日の出入り時刻の変化はわずかで実感できるほどではないが、どうしてこのように日の出と日の入の周期がずれているのか。
 これは地球の公転軌道が太陽を焦点とする楕円軌道で、その運動速度も一定ではないからと説明されている。つまり円軌道で等速運動であればこのような周期ずれはなく、昼間が最も長い日は太陽高度が最も高い日で、日の出が最も早い日、日の入が最も遅い日ともにほぼ同じということになる。(国立天文台資料参照)
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 因みに冬至については、逆に最早の日の入の方が冬至の半月ほど前に現れ、最遅の日の出が1月上旬頃になるが、この間隔は夏至のときより長くひと月ほどになる。夏至と冬至のこのような違いは地軸が公転軌道面に対して23.4度傾いているからで、このために四季変化も起きることになる。これが円軌道上で地軸垂直かつ等速運動であれば夏至と冬至の違いはなく四季変化が起きないことになる。

 かくみてくると一見地球の宇宙上のシステムは法則的で単調に出来ているようで実は不規則かつ複雑で不可解に出来ていることがわかる。自然も人生もすべて一筋縄で行かないのは、このような宇宙の仕組みにその根源があるのだと考えてしまう。だがそれ故変化に富んだ自然が生まれ、それが豊かな人生を育むもとになっているのではないかとも思う。