春の嵐 ~春一番~

 関東地方に2月14日春一番が吹いた。17~19時には東京湾岸付近を中心に強い南南西~西南西の風が吹き、千葉では最大風速は17m/sを超え、瞬間最大風速は30m/sを超えた。昨年は3月6日だったので20日も早い。因みに最も早いのは2月5日(S63年)、最も遅いのは3月20日(S47年)となっている(1951年以降)。(天気相談所資料参照)

春一番の最大風速と最高気温(2007.2.14)
地 点最大風速瞬間最大風速最高気温
横浜
東京
千葉
銚子
13.6m/s
 7.8m/s
17.6m/s
15.8m/s
28.3m/s(S W)
22.0m/s(WSW)
30.2m/s(WSW)
26.7m/s(SSW)
17.4℃
17.3℃
18.8℃
17.3℃
各要素とも気象官署の観測値・最大風速は10分間平均値


 「春一番」は各地で多少違うが、関東地方では次のように定義されている。(気象庁広報誌
  ① 発表する期間は立春から春分までのあいだ
  ② 日本海に低気圧があること
  ③ 強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹き
  ④ 気温が上昇すること


 関東地方では、南寄りの風の場合、東京湾奥部に向かって風道ができやすく、風が収束する傾向のある千葉方面で特に風が強い傾向があるが今回の風速の記録でもこれが示されている。天気図型では日本海を北東進する発達した低気圧から南方に延びる寒冷前線が関東付近を東進する時にその前面でこの傾向が顕著に現れている。また前線通過後は一転して冷たい北西の季節風が吹き出すの北国方面ではまだ安心はできない。

 この時期のこの種の低気圧は移動が速く急に吹き出す傾向があるために予報が難しかったが、今回は前日にはすでにこの状況を予測しており、これまでとは違って心構えと準備ができるので大変な進歩を感じる。この春一番が吹いた後に再び同様の暴風が今後吹く可能性が引き続き予想されている。天気図からこのような状況が予想される時には特に沿岸部で、またまだ雪のある山岳方面でも要注意である。