猛暑夏到来 ? ~猛暑日~

今年は関東甲信地方の梅雨入りが例年より遅れぎみのようですが、今後ラニーニャ現象の影響などで梅雨明けの方は早まり、例年より暑い夏の到来が予想されています。一部の報道では今後最高気温50℃?の猛暑に襲われるとの記事が紹介されていましたが、果たして今夏はどうなるでしょうか?
 今年度から気象庁では気象用語に「真夏日」の上のランクとなる日最高気温が35℃以上の「猛暑日」を設けました。温暖化による影響もあって高温の日が増える傾向にあるためと説明しています。そこで過去25年間の東京における「猛暑日」がどの程度発生していたのか調べてみることにしました。(気象庁「気象統計情報」参照)


これによると、年単位では必ずしも増加傾向とは見られず1995年をピークに減少傾向にあるとも言えますが、1994年以前と比べると2001年以降は増大しているとも見ることができ、しかも出現が早まる傾向があって6月にも現れています。注目されるのは最も出現が多かった95年はラニーニャ現象が発生した時期ということです。今年もラニーニャ現象の発生が予想されていて、95年と同じような猛暑夏の再来になる可能性があるわけですが、ラニーニャが現れると必ず猛暑夏になるとは言えません。この25年間では84年、88年、99年の夏にもラニーニャが現れ、95年のときより規模が大きいにもかかわらず、84年、99年は暑夏、88年は冷夏となっています。今年のラニーニャの発生は現時点では84年あるいは95年の状況に近いので冷夏となる可能性は低いとみられるのですが、他の要因、例えば太平洋高気圧やオホーツク海高気圧の勢力などとも関係しているので今のところ断定はできないと思います。

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地上天気図 2004.7.20 9時

 因みに東京における観測史上第1位の日最高気温39.5℃は2004年7月20日に記録しています。この時の発生状況をみると、太平洋高気圧が帯状に南海上から西日本方面に張り出し、ここから吹き出す湿潤な暖気が日本海に回り込み北西系の風となって関東地方に吹き下りているため、フェーン現象が加わり、やや乾燥しているため、意外とカラッとした暑さであったと思いますが、直接太平洋を渡ってきた場合は関東地方では蒸々とした暖気となりやや性質が違っているといえます。この場合はこれまで最高は35~36℃程度の暑さになっています。いずれの場合も数日間続いて現れる傾向にあるようですので油断ができません。特にお年寄りやお子様は熱中症/日射病に要注意です。
 一部の報道にあった最高気温が50℃というのは灼熱の砂漠ということになりますが、通常測定場所や高さ(観測指針では露場の地上1.5m付近)、それに測定方法の違いで最高気温が40℃程度に及ぶのはごく普通にあり得ることなので特に驚く必要もないと思いますが、どのような時、どのようなところが最も気温が高くなるのかを研究しておくことが、これからの猛暑を生き抜くためにも必要な時代になってきたような感じがします。