盛夏到来 ~隅田川花火大会~

 梅雨明けを迎えると、盛夏到来です。これを待っていたかのように7月下旬から8月上旬にかけて各地で花火大会が催されます。東京では来る28日に恒例の隅田川花火大会が実施されます。今年は次の日が参院選投開票日ということもあって順延はなく荒天中止と決まっていますが、今年も昨年同様に梅雨明けを待たずに開催となる公算が高く、果たして天気の方はどうなるのか? 気になるところです。
 そこでこれまでの実施期間の天候の状況を調べてみることにしました。調査対象地点は最寄のアメダス観測データ(新木場)を使い、期間は1997年から2006年の10年間、実施期間は7月27日から8月5日までの10日間とし、また特に観覧および花火撮影にとっては重要な風向についても集計してみました。(気象庁「気象統計情報」参照)

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花火打ち上げ期間の風配図

 これによると天気の方は、この統計期間の100日間のうち降雨のあった日は1割程度でそれもほとんどがにわか雨ということで、ほとんどが梅雨明け後ということもあって概ね晴天の日が多くなっています。
 風向については花火打ち上げ時刻の19時から20時に関して集計してみると、70%以上が南寄りに集中しているようです。また北寄りから南東系の風向の出現は少なくなっていますが、この風向の時は風は弱いものの曇天や雨などの悪天傾向となっています。通常、特に晴れた時は日中南寄りの海風であっても夕方以降の風向が大きく変化する傾向がありますが、この時期の事例ではこれがほとんど見られません。
 今年は順延はないということで多少の悪天でも実施される可能性がありますので悪天時のことも考慮しておくのが賢明と思われます。ここで示した北東系の悪天の場合は午後3時頃には兆候が現れているようですので、事前に調べれば午後5時頃までにはその後の状況が予測できそうな感じがします。
 花火見物や写真撮影のロケーションとしては花火打ち上げ地点の煙の影響の少ない風上側に位置するのがベストといわれます。隅田川花火大会の会場は打ち上げ地点がやや内陸側にあるため通常はそこより海岸側や東京湾海上がベストとなりますが、もし風向が北東系の場合はベストロケーションは内陸側ということになります。
 いずれの場合も注意するのは風が強い場合のことであって、風が弱い場合はどこも条件は同じとなりますし、また花火の種類によっても異なりますが、遠くから見物する場合もそんなに関係しませんので、あまり風向きのことをくよくよ考える必要はないかもしれませんが、直前に反対側へ移動することは難しいことから万が一のことも考えておくことは無駄なことではないと思います。
 因みに最近の5年間の状況では2003年(7月26日実施)に終始北北東の時がありましたが、他は南寄りの風向で風速は平均で約4m/sとなっています。今年はここにきて梅雨前線が関東付近を南下すると予想されているため、梅雨明け発表を留まっているようですが、今のところこの前線の活動は弱く、大荒れとなることはないとみられています。しかしこの前線が南岸付近で停滞するようなことになれば風向きも変わりやすく、またやや不安定な天気になる可能性があるので当日の予報で注意する必要があるでしょう。昨年も梅雨明け(7月30日頃)前の29日に実施しています。

-花火会場案内略図-