猛暑熱帯夜に要注意! ~熱中症~

 今年は梅雨明け後全国的に猛暑となって、多くの地点で最高気温の更新があり、去る8月16日午後日中、岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市でともにほぼ同時に40.9℃を記録し、74年ぶりに日本の最高気温が更新されました。これも内陸よりのフェーン現象によるものとみられ、海岸よりの東京ではこの日南寄りの海風が入って気温の上昇はやや抑えられましたが、17日に今夏最も高い37.5℃を記録しています。
 これまで例年よりもずっと沈静化していた熱中症患者もこの暑さで急増しています。消防庁の救急車の出動もこれまでになく多くなっており、東京では環境省の調べによると16日に今年一番の患者数を記録しています(下図参照)。 しかもその半数以上は屋内で、また夜間に死亡する患者も多くなっています。特にこのケースは高齢者に多く、女性より男性の方が多いという特徴があります。この時の発生状況をみると最高気温もさることながら最低気温も高く、いわゆる日最低気温が25℃以上の「熱帯夜」となっていることが注目されます。最も患者数が多かった16日は最低気温が29.4℃と最も高くなっています。(気象庁「気象統計情報」参照)


 今夏はこれをピークに暑さはやや収まるとの予想となっていますが、まだ残暑は続くとみています。日中はエアコンや扇風機などをつけ、水分の補給や涼をとる習慣があっても、夜間はこれらを長時間止めてしまう傾向にあるので問題です。夜間に長時間涼しい風に当たることは体温調節を狂わしてしまうので良くありませんが、やや冷えた外気ならば風の流れを考慮して積極的に取り入れることは効果的な対処法とみられます。まだ暫くは特に体力が低下した高齢者や自己管理ができない幼児など注視していく必要があるでしょう。