都市化・温暖化で減少? ~雪日数~

今冬は東京では12月~1月は冬日(最低気温0℃未満)がなく、1月を過ぎても本降りの雪日は1月23日だけで初雪(16日夜間)を入れても僅か2日と少なく、これまでは暖冬のときと同じような経過となっている。一方1月下旬には日最高気温が10℃以下の日が連続して17日間となり、ここ数十年間でみても決して暖かいとは思えない日々が続いているのだが・・・・・ 最近は地球温暖化とか都市化とかが原因で気温上昇が強まっていると言われてはいるが、東京の冬日や雪日がこれらの影響の増大で減少してきているのであろうか?
 そこでここでは最近30年間の冬季間(前年12~4月)の降雪記録を調べてみることにした。(気象庁統計資料参照)
 これによると確かに降雪日数は1984年(昭和59年豪雪)をピークに減少傾向にあるが、1990年(平成2年)以降に関しては変動があるものの、昨年のように極端に少ないのは一時的とみると特に減少傾向にあるとは言えない状況にある。また30年間毎の平年値についても特に際立って変化があるとはみてとれない。
 この原因としての温暖化や都市化による環境変化の影響に関しては、大気中の水蒸気量が増大するので時と場所によってはかえって降雨や降雪が多くなっても不思議ではなく、その進行過渡期においては気温も変動が大きくなるものと考えるのが自然といえるかもしれない。折りしもお隣の中国では1月下旬に中南部(湖南、広東省)で50年ぶりという記録的な寒波と豪雪との報道があり、これが長引いて当地では生活、交通機関に混乱が広がっているようです
 今冬は日本では北極からの寒気の吹き出しが弱い傾向にあり、より強い寒気は西寄りの中国大陸方面に張り出しているとも考えられます。また今冬はラニーニャ現象が続いており、中国方面ではこの影響もあるのかもしれないが、日本の場合、ラニーニャ現象と豪雪との関係は特に明瞭ではないようです。


このように今冬は昨年同様、関東地方ではまだ降雪は少なく、気象庁の観測記録によると東京方面の降雪は大手町で1月23日、千葉の方では1月16日と20~22日の夜間に本降りの降雪やみぞれがありました。千葉方面の16日の降雪に関しては全く予想外の積雪があったし、23日の場合、関東地方は雪の予報の通り、東京方面では日中には雪であったが千葉の方では雨であった。このような地域的な差異はよくある現象なのですが、関東地方の予報が平坦な地続きの同じような地域でこうも現象が違ってくるようでは関東地方の予報ではそのまま近郊には当てはまらないことになるのではないだろうか。
 山岳地帯では山の稜線を境に天気が変わることはよくあることですが、この23日の事例のように江戸川付近を境にして日中長時間にわたってその西では雪、その東では雨というのはこれまであまり見たことも聞いたこともない現象であるだけに興味のわくところです。
 この現象には多分に上空と地上の風系の違いや断片的な雲の通り道とも関係すると考えられるのですが、この解明にはより細かい観測網が必要となるかもしれません.。
 このところ日本列島では暖冬と厳冬が入り混じっているような様相ですが、関東地方ではこれからの2月から3月にかけては最も降雪の日が多い時期を迎えることから、降雪に関しては影響度が大きいのでもっと狭い地域を対象にした的確な予報が必要ではないかと感じているところです。

東京の雪日数平年値(気象庁調べ)
冬期間11月12月1月2月3月4月合計
平年値(1961~1990)0.10.82.83.82.80.310.6
平年値(1971~2000)0.00.72.73.52.20.1 9.3