平年並みには要注意!~5月天気変化~

今年の春、とりわけ先月(5月)は穏やかな春の日差しと思いきや真夏並みの暑さに変り、次の週には一転して真冬並みの寒気に震えるといった冬春夏が同居したような天気を繰り返した。長期予報で頻繁に使われる平年並みという言葉から受ける感覚とやや食い違ったようなニュアンスを感じる今日この頃です。(下図は気象庁「気象統計情報」参照)


ここで気象庁でいう平年値とは、日単位あるいは月、年単位の30年単純平均値のことで両極端の変動は相殺されたものになるので、日常の感覚とはかけ離れたものになるのは当然といえばそういえるかもしれない。
 例えば晴天日の典型的な気温変化を1日単位で見た場合、朝昼夕夜を平均してその日の代表値とすると、その平均値の出現は50%ほどの高い確率になるが、これは周期変動の一時的な通過点ともみられ昼と夜の両極端の変化は見えてこないことになる。これが長短期予報の月単位あるいは季節、年単位となると平均値の出現確率はもっと低下し、日常関心事の極端な変動は隠れてしまうのだから日々必要な情報とは縁遠いものにならざるを得ないと思う。降水量に関しても同様で例えば数日大雨があっても長期間平均すると極端に少なくなり洪水が起きるような極端なものは当然ながら現れてこない。
 このような平年値との比較は、地球温暖化など長期トレンドとしては意味のある値となるかもしれないが、日常生活の情報としては熱中症や霜害とか、洪水や土石流が起きそうとかいうような時期にはこれを予防する情報が必要になるわけだから、これを日常の生活に生かしていくには、気温にしても降水量にしても確率的に、最高・最低気温あるいは最大降水量など注目する事象に的を絞って出現状況を表すようにしていかないと季節予報としての意味のある身近な生活情報とは言えないのではないだろうか.。
 このような非常現象に対しては、現状では取りあえず直後から数日ほど前の予報で対処するしかないのだが、これには予知可能?な地震や台風と同様に犠牲がともなうことも覚悟しなければならないということになると、やはり改善の余地はありそうに思う。


参考:5月 気温平均値と降水量ー東京ー (気象庁調べ)
要 素平均気温(℃)最高気温(℃)最低気温(℃)降水量(mm)
平年値(1971~2000)18.722.715.1128.0
2008.5月18.522.015.4255.0