太陽活動極小期に!その影響は・・・

先週米航空宇宙局(NASA)の観測から太陽活動が100年ぶりの規模で低下しているとの報告が報道された(4月9日付)。この現象は太陽黒点数の観測結果から分かることで、太陽フレア(大爆発)と関係していて、黒点が多くなるとこの活動が活発で、これがなくなると黒点もなくなると言われている。
 この太陽活動変化は有史以来恒常的な現象と捉えられており、短い周期では数日から月単位の変化もあるが約11年周期が最も顕著に現れ、長い周期では100年あるいは200年周期も確認されている。また数十年の長期間に亙って活動の弱い極小期が現れて、欧州古代中世ではこれが寒冷な時期と重なることから産業・経済循環との関連性についても注目される現象となっている。(下図は国立天文台太陽観測所「太陽活動データベース」参照)


台風経路図08

これは地球でいえば火山や地震に相当するが、これほど規則性がないのは、地球の場合、海と陸があり、さらに大気層もあるので発生が複雑になっているからと考えられる。だが発生時は急峻で減衰時は徐々に進行するのは太陽活動周期と似たところがある。
 これらの天災がある時期集中して現れ、社会生活にも影響するようになるときがあり、日本では今から28年ほど前のことになるが、太陽活動が低下して小氷河期に向いつつあり、200年ほど前の天明の大飢饉の再来を予言?した学者が現れた時もありました。これは富士山大噴火や関東大地震が起きることが前提であったかもしれないが・・・・調べるとこの天明の時期には岩木山、浅間山噴火があり、アイスランドでもラキやグリームスヴォトン火山など大噴火が集中し、これらの火山灰が成層圏にまで達して日照不足が起こり世界的な気象異変・冷害をもたらしたと言われる。これが必ずしも直接太陽活動と連動しているとは考えられないが、たまたま時期が一致したのか、誘因があったのか注目する現象ではあります。
 また日本の最近の経済活動との関連については、昭和26年から発表されている経済動向指数に基づく景気の山谷と太陽活動周期と一致することが多い現象として論評されることがある。これによると景気基準日付はこれまで第14循環となっており、この間太陽活動周期が約11年周期の5回の極大期には景気の山が、極小期には谷が現れている傾向がみられる。景気循環の周期が短いので一致確率は高くなく、特に近年は逆位相となっているが・・・・
 この理由としてこじつけになるかもしれないが、太陽活動の盛衰は太陽エネルギーの増減となり、地上の動植物や人間の活動に影響して、これが農業・産業革命など経済活動と結びつけられることもあるのではないかと考えられる。しかし最近は不動産やオイルマネーなど自然現象・天変地異とは縁の薄い経済活動が盛んなので太陽活動と経済活動とは連動しなくなっているのかもしれないが注目される現象ではある。

 現在この太陽活動と天候への影響、特に温暖化では注目されているが、最近の報道ではこの太陽活動による影響は現在の温暖化に影響するほどではないと言われている。
 確かにこの80年間の気温変化(東京)をみても11年程の周期変化はみられないが、極小期における冬季低温期が顕著な時(例えば1945年,1984年頃)もあり、この先ずっと全く影響がないとは言い切れない。逆に最近の100年に一度と言われるこの極小期に温暖化が緩和されているとみなすと、この先1~2年後には必ずやってくるとみられる活動の極大期には(大規模な火山噴火があれば温暖化にブレーキがかかるかもしれないが)、このままだとさらに増幅する可能性もあり、また熱エネルギーよりも紫外線が強まるというからやはり今後も対策は強化する必要があるでしょう。

太陽活動周期と景気基準日付(山)との関係 
景気循環第4循環第6循環第9循環第11循環第13循環第15循環
日 付1961年(S36)1970年(S45)1980年(S55)1991年(H3)2000年(H12)2010年(H22)?
景気基準山?
黒点活動極小期極大期極大期極大期極大期極大期
参考:内閣府経済社会総合研究所資料